たゆまず努力せよ
新聞を見たか。他の坂井地区の高校といっしょになって、春工がなくなるという内容だ。4年後だから自分には関係ない、と思う者もいるかもしれないが。
このごろの世の中の情勢や就職状況、春工生の活躍などをみていると、工業技術を担う立場としての春工も、活躍している高校生としての君たちの姿などもすばらしいものと感じる。この一年いいものだなあ、と感じることが多かった。この雰囲気をいつまでも大事にしてほしい、と思う。
(2)今年のハイライトは、何といっても「サッカーの決勝戦だ」
春工は全校380人の小さな学校だが、部活動を中心に結構がんばっている。今年のハイライトは、何といってもサッカーの決勝戦だった。予選を勝ち進んでいくサッカー部の姿は頼もしく、みんなの手本だった。監督も10年の苦労が結実した、と思っておられるだろう。さらに、それにも増してうれしかったのは、運動部がリードしてまとまった全校の応援だった。決勝戦出場が決まってから、仲間のために徹夜の応援練習をしていた彼らの「仲間を思う気持ち」がとてもうれしかった。
試合には負けたけれど、「春工ここにあり」というすばらしい本校のまとまりを見せてくれた。
(3)地味だが、柔道部は「やっぱりやってくれた」という結果だった
あまり目立たない部活動ではあるが、暑い日も寒い日もひたすら練習に打ち込んでいた姿が思い浮かぶ。ベスト4のポジションを、強豪揃いの中で維持することはなかなか大変である。並大抵の稽古ではベスト4は維持できない。顧問の先生の気持ちによく応えている、と大いに誉めたい。
武道館に掲げてある「心、技、体」の精神が、整理整頓された道場に凛とした空気を作っている。このことが本校柔道部の土台になっているのである。人の目に触れないところでの尊い積み重ねが、試合を通じて表に現れているのである。
(4)チャレンジの連続優勝も不断の努力の成果だ
春工のロボットは県下第一位であるが、その地位を維持することも大変なことである。15年間、ひたすら福井県一位の座を維持し続けているのである。彼らにとっては当たり前のことで、全国制覇しか喜びには思わないようではあるが、このことはチャレンジ部にとどまらず、春工全体のロボコンチームに大きく影響を与えている。非常に良いことであり、うれしいことである。これらの成果の陰には、人の見ていないところでこつこつ積み上げた努力があり、機械を前にして材料と黙々と格闘し、納得する形になるまで加工し続ける君らの姿を見ると、ここに職人気質を感じる。
試合中のチャレンジ部より、全国大会が終わった後の普段の姿、すなわち、自分たちで課題やルールを決めて黙々とものづくりに励む姿、その雰囲気、空気がとてもいい感じである。これが、シーズン中のロボット作りの土台になっているんだ。
春工が「ロボット王国」、「ものづくり王国」であることは、就職や進学にも良い方向にはたらき、このことが地域社会での卒業生の活躍として実を結んでいる。
君たちは、「自分は必ずできるんだ」ということを信じてたゆまず努力せよ。春工生として臆せず行動せよ。
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